大浦 健太/Kenta Oura
オンラインワインスクール講師/ワイン・ビジネスコンサルタント
大学在学中、アルバイト先で”自由でエンターテイメント”なサービスをする先輩と出会い飲食の世界に魅了される。飲食業界で生きていくことを決めるが、仕事の幅を広げる為に大学卒業後は大手食品メーカーに勤める。
食品メーカーで経営、営業、広告など、ビジネスの基本と技術・思考を学ぶ。退職後、飲食業に戻ってワインの勉強を始める。
ソムリエ資格を取得し、ミシュラン星獲得レストランにてワインの知識と技術を高める。ワインを勉強していくうちにワインの美味しさ、楽しさ、興味深さ、商材としての良さに魅了され、仕事でもプライベートでもワインの世界にはまっていく。
その後、通学型のワインスクールを開講するが受講費用の高さ、時間的拘束など、ソムリエ試験受験希望者に優しくない現状に疑問を抱く。
自分がなぜ飲食業界で勤めているのか、なぜワインスクールを開講したのかと自問自答していく中で、自分が本当にしたいことは「ワインの楽しさをたくさんの人に知ってほしい」事だと気付き、自分にしかできないことを探す。
その後、受験希望者にとって費用、時間的な負担を低くするために2017年よりオンラインスクールを開講。
現在は「ワインの本当の愉しさを伝える」をコンセプトに、現場で培ったワインの知識・技術、企業就職時に学んだビジネススキルと思考を武器に、オンラインでワインスクールを開いている。
メッセージ
はじめまして。アフィネスワインスクールの大浦と申します。
ここでは、なぜ私がオンラインでワインスクールを開講するに至ったか、どういう想いで活動しているかについてお伝えしていきます。
ワインの魅力
私が思うワインの魅力は「多様性と深さ」だと思います。ワインは知っていけば知っていくほどその幅広さに驚き、またその深さに感動を覚えます。
少し嘘っぽく聞こえるかもしれませんが私はワインを知ることにより、人生が豊かになりました。「ワイン」という今までの人生に無かった武器ができたことも事実ですが、それ以上に「食」が楽しくなりました。
ワインの楽しみの一つとして「料理」と合わせることがあります。いわゆるマリアージュというものですが、これは「料理」と「ワイン」が掛け合わされることにより、それぞれ持っていたポテンシャル(味)が本来のものよりも数倍おいしく感じる、ということです。
でもワインにおけるマリアージュって、別に料理とワインを合わせることだけではありません。
ワインに合わせるものは「時間」であったり「友人」、「空間」、「会話」など、色々なものによってワインの味は変わっていきます。これに気付いてからは、ワインに限らず和食や中華、家庭料理などの愉しさが増えました。今まで感じていたことが、より深い世界で感じられるように思います。
言うなれば、今までは世界を12色で見ていたとするならば、ワインを知ってからは同じ世界でも12色から24色で見ているような感覚です。人生に色彩が増え、それこそ文字通り人生がより鮮やかに、豊かになったと実感しました。
私が飲食業界に入ったのは、大学生の時にアルバイト先で出会った先輩が”強烈な”接客でお客さんを楽しませる姿を見て「私もそうなりたい!」と思ったのがきっかけです。
大学卒業後はその店にそのまま就職しようかしか学べない経験をしようと、大手食品メーカーに就職しました。大手企業だからこそ持っているビジネスのスキル、考え方などを学ぼうとしたわけです。
食品メーカーで一通り勉強した後、その企業を退職してソムリエ資格を取得しワインの知識と技術を磨いていきました。
初めは「自分に箔をつけるため」くらいの感覚でソムリエ資格を取りましたが、ワインを勉強していくうちにワインの世界に魅了されていきます。
ワインスクールの開講の理由
店舗で直接お客さんに接客してワインの魅力を伝えるのも一つですが、他に道はないかと考えた結果がオンラインスクールでした。
今の時代、オンラインで遠く離れた場所にいる人とも繋がれます。そしてオンラインだと実店舗よりも多くの人に情報が発信できます。
私はワインの魅力を伝えるべく、ワインスクールを開講することにしました。
手始めに行ったのはオンラインでソムリエ・ワインエキスパート資格試験対策が学べる「ワインコラーニング」です。ワインコラーニングはおかげさまで現在では安定して受講生が毎年増えています。
でもワインスクールって実はハードルが高いんです。ワインスクールに通うには時間・費用に「余裕」があることが前提です。そして通おうにも「基礎的な知識はある程度必要なのじゃないか」「通っているのを人に知られるのが恥ずかしい」といった声はよく聞きます。
「ワインは難しそう」っていうイメージが先行しているので、その世界に入ってこようとする人って実は少ないんです。私はそんな現状がもったいないと思っています。
ワインって別に気取って飲むものでもない(たまにはありますが)ですし、知識がなくても十分に美味しく楽しく
ソムリエ資格を取ってから分かったことですが、「ワインを知る」ということはプライベート面でも仕事面でも大きな武器になります。
そしてこの武器を、いろんな人が手に入れて使いこなせるようになったら絶対おもしろくなる!そう思ったのがワインスクールを開講したきっかけです。
まず手始めに私はソムリエ・ワインエキスパート資格試験のオンラインスクール「ワインコラーニング」を開講しました。低費用かつ手間いらずのスクールを目指していたので、現在はそれが実現できていると思っています。
当時私が開講したワインスクールは通学型のワインスクールでした。
しかし通学型のワインスクールには幾つかの難点があります。
まず第一に、受講費用が高い(一般的に10~15万円)。高すぎる受講費用は若い方には大きな負担になります。値段設定が高くなってしまうのは、ワインスクールには家賃、人件費、その他諸経費がかかるのが原因です。
第二の難点として、スクールのある場所まで定期的に通わなければならない点があります。これでは店主の方や役職のある方は時間を作るのが難しいですし、ましてや近くにスクールのない地域の方は通えません。
もっと安価な受講料で、時間・場所を選ばずにどんな人でも気軽に通えないものか。より多くの人に伝えられないものか。”自問自答”と”ビジネスの勉強”を繰り返し、行きついた答えはワインスクールのオンライン化でした。
オンラインであれば実店舗を持つ必要がないので経費を抑えることができ、その分受講料を低く設定することができます。また、実際にどこかへ通う必要がないので自分の好きな時間、好きな場所で学習することができます。
「自分にしかできないこと」の提供
通学型ワインスクールを開講していた当時に気が付いたことなのですが、現状のワインスクール業界では合格後のアフターサポートがなさすぎると思います。
通学型ワインスクールをしていた当時、試験合格後に受講生から「実際に現場で生かせるワインの知識・技術を教えてほしい」という問い合わせがかなり多くありました。
というのも、試験勉強で学ぶ7割以上のことは資格取得後にはほとんど役に立ちません。本当に必要な知識は自分が体験してくことで学んだり、先輩のソムリエの方から教えてもらいながら身につけていきます。
しかし職場に自分しかソムリエがいなかったり、ワインエキスパート取得者の方などはそれらを学べる環境が整っていない場合もあります。
現に私がソムリエ資格を取得した当初もバー勤めだったので「現場で生きる知識と技術」を学ぶ環境が整っていませんでした。そこからレストランに転職し、また休日や空いている時間にワインバーや他のレストランで勉強させてもらうことによって「実際に必要な知識と技術」を身に付けていきました。
この経験を、ソムリエスクールで伝えていきたい。そして、苦労して手に入れた「ソムリエ」「ワインエキスパート」という資格を有効に活用して欲しい。そのために、即戦力となる力をつけてもらいたい。
その想いがあり、私はワインスクールで「ただ合格」を目指すのではなく、受講者の「その先の未来」を見据えてスクールを開講しています。
今後の目標
まず直近の目標として、ワインラヴァーの人口を増やします。ワインには人を魅了する力と奥深さがあります。その愉しさを知っていただきたいのです。
私はワインの奥深い世界を知るようになって、
通学型ワインスクールを開講していた当時に気が付いたことなのですが、現状のワインスクール業界では合格後のアフターサポートがなさすぎると思います。
最後に
私は現在、「金銭・時間的に縛られることなく誰でもソムリエ・ワインエキスパート資格を取得し、その資格という武器を使いこなすことができる」というコンセプトでワインスクールを開講しています。
「ソムリエ」や「ワインエキスパート」資格を取得して素晴らしい理念や目的、夢を実現させたいという方はたくさんいると思います。ただ、現状ではワインスクールに通えない、合格したけど資格の生かす手段を知らないという方はたくさんいます。
私は、そんな方々の力になれればと本気で思って活動しています。